今回は昔読んだ小説の感想を

「あなたのこと全く好きではないけど、付き合ってもいいわ。その代わりに、わたしをちゃんと守ってね。理想として、あなたが死んでもいいから。」
大学に入学して一目惚れした女性に告白をするとある大学生。相手に好かれていなくともただ実直に、その術しか知らないように彼は告白をする。そんな彼を嫌悪する彼女。
高校を中退し、ニート生活後にフリーターとなった大学生の妹。バイト先の靴屋に訪れるハンサム男に興味を惹かれて行く彼女。そんな彼らの運命が絡まり合う、複数の視点から捉えた青春群像劇。
今までの入間人間とは一味も二味も違う、だけどやはり入間人間と言える物語。こんな話も書けるのだと、その魅力に改めて惹き付けられた作品。普通と言ったら失礼だが、一般書籍に近い内容になっている。それでも一癖ある登場人物たちの魅力こそが入間人間著の面白さになっていると思う。
基本的には大学生の青年とフリーターの妹の視点で描かれているのだが、20年前に起こったある奇跡が物語りの終盤に向かって絡まりあい、明るみを帯びていく様は高揚を覚えさせられる。またエピローグには思わず目が潤んでしまった。登場人物それぞれが癖のある人物ではあるが、いつの間にか彼らの世界観に引き込まれてしまっていた。
読み終わったあとの感動はハードカバーの1600円以上の価値を与えてくれると思います。まあそこは人によって感想が違うかもしれませんが、俺は少なくともこの本を読めて得をしたと思います。みーまー、電波女も面白いですが、入間人間先生の違った作品ももっと読みたいと思いました。
それと先日、入間人間先生の作品「安達としまむら」のアニメ化が発表されましたね。入間先生の作品では電波女以来10年ぶりくらいのアニメ化なのではないでしょうか?そちらも今から楽しみなところです。
