てりやきの今宵もアンニュ~イ

てりやきのブログです

F1オーストリアGP 感想

今日は先日行われたF1オーストリアGPのレースの感想を。


6/30にオーストリアにあるレッドブルリンクで行われた2019F1第9戦オーストリアGPにおいてレッドブル・ホンダに所属するマックス・フェルスタッペン選手が見事今期初優勝を飾りました。そしてこの勝利はホンダの第4期F1活動開始後5年目にしての初勝利となりました。


まずなにより凄かったのがレース内容です。予選を終え2番手と言う絶好のポジションからのスタートとなったフェルスタッペンですが、まさかのスタート失敗。8番手まで順位を落としてしまいました。そこからまずは1台ずつ確実に抜いて行き5番手まで浮上します。その後メルセデスのハミルトンのミスによるフロントウイング交換等もあり1度目のピットストップを終えた時点で4番手まで浮上します。


しかし前に居る3台はフェラーリとメルセデスと言う強敵です。通常のレースであればここから更に順位を上げると言うのは難しいのですが、高地にあり高温と言う条件が上位チームのマシンに廃熱等の問題を抱えさせペースを上げられません。逆にフェルスタッペン選手は1度目のピットストップを遅らせた事で他のチームよりも状態の良いタイヤだった事と、ホンダエンジンに他のチームと同じ様な廃熱によるダメージが少なかった事からペースを上げて行き、まずはフェラーリのベッテル選手、次にメルセデスのボッタス選手を見事オーバーテイクし2番手に浮上します。


残り10周と言う所で2番手まで浮上したフェルスタッペン選手ですが、トップのフェラーリのルクレール選手とは5秒差。流石に届かないかと思う所からチームから無線が飛びます。


「エンジンモードを変更して前を追え」


高温となったサーキットの中で他のチームは廃熱の問題を抱えペースを上げれない中、レッドブルホンダは更なる出力を出して優勝を狙えと鼓舞するのです。ホンダエンジンも廃熱の問題が全く無かった訳ではないのですが、リスクを取って優勝を狙いに行きます。


そして残り4周と言う所で前のルクレール選手に追い付いたフェルスタッペン選手。その周の2コーナーで仕掛けて1度は前に出ますが、ルクレール選手も譲らずにすぐさま抜き返します。


しかしフェルスタッペン選手も諦めません。翌周の同じく2コーナーでインに飛び込みます。コーナーで二人のタイヤが接触!ルクレール選手がコース外に出てしまいます。フェルスタッペン選手はその隙に前に出てついにトップに!盛り上がるスタンド。恐らく全世界のF1ファンもテレビの前で絶叫してたでしょう。


このまま優勝かと思われましたが、先程のコーナーでの接触についてレース後の審議の裁定が下されてしまいます。しかし取り合えずはそのままフェルスタッペン選手がトップでチェッカーフラッグを受け、見事今年の初優勝、そしてホンダF1復帰後の初優勝を飾ったのです。


その後、レース後にそれぞれのドライバーが裁定委員の元に呼ばれ、接触は悪質なものではなくレースの一部としての出来事だったとの裁定が下され、見事フェルスタッペン選手の優勝が確定したのです。これが3時間後に出された発表だったので日本のF1ファンはなかなか寝付けなかったのではないでしょうかw



さてさて近年稀に見る白熱したレース展開で見事優勝を決めたフェルスタッペン選手。ホンダを応援していた身としても感動的な一夜となりました。しかし、これはまだ始まりの一歩に過ぎません。これからの更なるレッドブルホンダの活躍をF1の一ファンとして期待したいところです。


と言う訳で今日はF1の話題でした。レースって本当にいいものですね。