てりやきの今宵もアンニュ~イ

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灰と幻想のグリムガル level.19 この世のすべてを抱きしめて痛い  感想

今日読み終わった本の感想を少し。ネタバレありです。


〈あらすじ〉


どこまでも黒い。全部がおかしい。


クザクはジャンボに斬殺された。
セトラは大黒鷲に無残にも食い千切られた。
鉄血王国から逃亡を図るハルヒロたちに突きつけられた絶望。
どうしようもなかった。
受け容れるしかなかった。
“彼女”だけは抗った。
抗ってしまった。
その身の内に眠っていた“不死の王”が目覚め、世界はその有り様を激変させる。
そして、黒き世界腫がグリムガルを蹂躙し、侵蝕してゆく。
混乱を極める状況の中、辺境軍が、冒険者たちが、あらゆる種族が、死んだはずの者たちまでもが、行動を開始する。
生き延びるため。
己の望みを叶えるため。
漆黒に染め上げられようとする世界で、各々の冒険譚が紡がれていく――。




と言う訳でグリムガルも19巻ですね。前回でいよいよラスボスとも思しき“不死の王”ノーライフキングが復活し、それと同時にノーライフキングを飲み込もうとする「世界腫」が発生してグリムガルの世界は黒に飲み込まれてしまいました。前回の18巻では主にハルヒロ視点でのオルタナから風早荒野を通っての鉄血王国への旅路でしたが、今回は視点が色々と入れ替わり、場所も入れ替わるので自分用の考察の為に地図も貼っておきます。
引用元: http://jyumonjiao.blogspot.com/2018/06/level13.html?m=1

と言う訳で黒金連山の洞窟内にある鉄血王国の西側の出口から脱出しようとしたハルヒロ達でしたがそこでジャンボ率いるフォルガンの待ち伏せに合い絶体絶命に陥ってしまったのですが、そこでノーライフキングが復活して敵も味方も散り散りに退散すると言うところで話が終わったのですが、18巻のエピローグでは「#937日後」と題されたハルヒロとランタの会話が成されていました。19巻では直ぐにそこに繋がるのかとも思いましたが、撤退後のハルヒロ達や世界腫とノーライフキングに翻弄されて行くグリムガル各所の様相が描かれている巻となりました。
この地図は作者のブログで参考資料として掲載されていたものですが、世界観を把握するのにもちゃんとした形式で載せて欲しいなぁとも思うのですが、どうなんでしょうね。例えば自分が読んでいる「ソードアート・オンライン」のユナイタル・リングやプログレッシブでは地図を扉絵に掲載してくれているので頭の中で想像しやすくなるんですが、グリムガルも正式な地図が無いと、ハルヒロ達の歩いた距離や移動した距離がいまいち想像しにくい気がするんですよね。


と言う訳で感想を書こうと思ったんですが、色々書いているうちに書きたいことがよくわからなくなって来たので簡単に。今回はブリトニーとトキムネが胸熱でした。ハルヒロはレンジ達と再び合流することは出来るのか。世界腫を止めるにはノーライフキングを倒さなくてはいけないのか。「#937日後」で語られた場面へはどう物語が進んで行くのか。色々と気になるところですね。最終章には入っているとは思うのですが、果たしてどの様な結末を迎えるのか、次の巻が楽しみなところです。