てりやきの今宵もアンニュ~イ

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香港デモの話

今ニュースになっている香港デモについての感想と言うか、言いたい事を独り言として殴り書きするような内容の話です。ちょっとブログに載せて話すようなことでも無いかと思うのでタイトルだけ見て戻って頂いていいかと思います。




さて現在行われている香港のデモの発端は「逃亡犯条例改正」です。これは香港が犯罪人引き渡し条例を締結していない国・地域の要請に基づいて、容疑者の引き渡しを可能とするものです。そしてその中で特に問題視されているのが中国政府の要請によって容疑者の引き渡しが審議され、その手続きが形骸化される恐れがあると言う事です。


現在香港はイギリスからの返還後から50年間の「一国二制度」が認められており、高度な自治が可能となっています。しかし中国政府が主張する「一つの中国」政策により香港の自治は蔑ろにされようとしています。実際に2014年の雨傘運動の発端となった選挙制度の形骸化など着実に香港を中国政府の支配下に置こうと言う動きが広がっており、今回の「逃亡犯条例改正」によって言論の自由の封殺が香港でも今まさに行われようとしているのです。


現在の中国本土では国民が中国共産党の一党独裁体制の下で公安当局による厳しい監視下に置かれています。そもそもそう言った言論の封殺や反政府主義者の拘束といった活動が活発になった切欠と言えるのは今から丁度30年前に起こった「天安門事件」です。


民主化を求めて多くの学生が天安門広場で約2ヶ月に渡ってデモを行ったものですが、最後は政府による人民解放軍の投入と実弾の使用許可による広場の鎮圧が決行され、イギリス大使館の報告書による推定で1000人から3000人の学生が虐殺されたとされる出来事です。この時の死者数が推定でしか計れないのは軍が殺害した学生を証拠隠滅の為に回収し、鎮圧の翌朝には広場には血の痕は多く残されていたが死体は見当たらなかった為です。この天安門事件は国際社会からの非難が集中しましたが、実際には経済発展が見込める中国に制裁を加えるのはよしとしないアメリカを中心として形だけの非難となり、深い追求もされませんでした。


そして現在の香港では第二の天安門事件となりうる当局によるデモの鎮圧が行われようとしています。流石にこれだけ国際社会の目がある中で実弾の使用や人民解放軍の投入と言った武力行使は行われないと思いますが、既に当局による暴力的な鎮圧行動は目に余るものとなっています。このまま中国政府の思惑通りに香港の自由が奪われると言った事が許されて良い訳がありません。チベットやウイグルで行われている弾圧による「一つの中国」と言う共産党の思想はやがて香港から台湾へ。そして南沙諸島、尖閣諸島、誣いては沖縄の島々への広がって行く可能性は多いにあると感じます。


この香港のデモは他人事では無く、そこにある危機なのではないでしょうか。今こそ中国の覇権主義を止める切欠として香港のデモの行方は注視しなくてはいけないのではないかと思います。


こんな長々と感想にもならない駄文を書いてしまいまして、ここまで読んだ方がもし居られましたら申し訳ありませんでした。ところどころ引用や個人的な推測による感想となってしまっているので、客観的に捉えたいと言う方はニュースなどでちゃんと調べて貰えればと思います。



香港加油!